第16回「いせこみゅ」が探る持続可能性
先日開催された「いせこみゅ」第16回勉強会は「保険診療中心クリニックの生き残り戦略」という、今日の医療経営における喫緊のテーマのもと、活発なディスカッションが展開されました。
多くのご参加の先生方が保険診療を主軸とされていることから、変動する医療環境下でいかに地域医療の担い手として持続可能な経営を実現するかという切実な課題意識が共有されました。
会の中心となったのは、以下の二つのトークテーマです。
1. トークテーマ①:自費診療の戦略的導入
収益の安定化を図る上で自費診療は不可欠と認識されつつありますが、保険診療を主とするクリニックにとって、その導入は患者の信頼関係を損なわないよう慎重に進める必要があります。
ディスカッションの焦点は、「どの領域なら無理なく自然に導入できるか?」という問いに集まりました。
単に高収益なメニューを追求するのではなく、「既存の保険診療と高い親和性があること」が成功の鍵であるという点が強調されました。治療の延長や予防、QOL向上に繋がる自費メニューであれば、患者はそれを付加価値として受け入れやすくなります。
結論として、自費診療は、「売込み」としてではなく、患者との信頼関係に基づいた「提案」へと昇華させる戦略が不可欠であるという重要な認識が共有されました。
2. トークテーマ②:保険だけで選ばれるクリニックになるための要件
自費導入の議論と並行し、クリニックの基盤である保険診療の質と経営効率の強化についても深く議論されました。「保険だけで地域に選ばれるクリニックになる条件」は、突き詰めれば「医療の質」と「経営の仕組み」の徹底的な追求に他なりません。
選ばれるクリニックとなるための具体的な条件として、**「経営の仕組み化」**の重要性が挙げられ、具体策が話し合われました。
結論:ハイブリッドな経営戦略の確立
第16回「いせこみゅ」での議論は、現代のクリニック経営が、単なる医療提供ではなく、「持続可能性を追求するビジネス」としての側面を持つことを浮き彫りにしました。
保険診療という揺るぎない土台を盤石にするための効率化と質向上。そして、その基盤を脅かさず経営の安定化を図るための親和性の高い自費診療の戦略的導入。このハイブリッドなアプローチこそが、「保険診療中心クリニックの生き残り戦略」の核心であると言えるでしょう。
参加者全員が、この熱い議論と具体的な知見を通じて、今後のクリニック経営における確かな道筋を見出した、大変実りある勉強会となりました。
協賛企業様の紹介
各協賛企業様よりクリニック経営におけるヒントや情報提供をいただきました。
▪️株式会社ワイプログレス 大越様
▪️グローアップコンサルティング事務所 泉山様
▪️株式会社Zea Life 三浦様
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