2026年5月10日、開業医および開業志望医師のための勉強会「いせこみゅ」の第21回目が開催されました。
今回は、多くの経営者が直面する「クリニックの規模と経営スタイル」をテーマに、現場のリアルな悩みと戦略が飛び交う、非常に濃密な時間となりました。
■テーマ:【究極の選択】「1院集中・高収益」VS「多分院展開プラットフォーム化」~年商2億の孤独VS年商10億の重圧〜
今回のメインディスカッションでは、クリニック経営における2つの対極的な成功モデルを比較しました。
1院集中・高収益モデル 〜“最強の1院”を作る戦略〜
院長が現場の最前線に立ち、理想の医療を追求するモデルです。
参加者からは、「自費率の向上」や「少数精鋭のスタッフによる高いホスピタリティ」の重要性が語られました。
- メリット: 院長個人のブランディングを最大化でき、意思決定が迅速。利益率が高く、自由な経営判断が可能
- リスク: 「年商2億の孤独」と表現されるように、院長自身が働けなくなった際のリスクヘッジや、属人化による組織の拡張性の限界が課題
多分院展開・プラットフォーム化モデル 〜“院長個人”から“組織”へ〜
仕組み化と権限委譲により、組織としてのインパクトを最大化するモデルです。
- メリット: 採用力の向上、スケールメリットによるコスト削減、M&Aや法人化を見据えた出口戦略が可能
- リスク: 「年商10億の重圧」が示す通り、理念浸透の難しさや人間関係のトラブル、精緻な数字管理など、経営者としての資質がより強く問われる
まとめ:経営者の価値観が正解を決める
ディスカッションを通じて明確になったのは、どちらのモデルが優れているかではなく、「自分はどのような人生を歩み、どのような医療を届けたいか」という経営者自身の価値観に立ち返ることの重要性です。
「自由と利益率」を重んじるのか、「社会的な影響力と組織成長」を重んじるのか。正解のない問いに対し、参加者それぞれが自院の将来像を深く見つめ直す機会となりました。
今後も「いせこみゅ」では、こうした経営の正解がないテーマに真摯に向き合い、互いの知見を共有し続けていきます。

今回の協賛企業様
♦株式会社 東京ミライズ 様
今回の勉強会では、特別ゲストとして株式会社 東京ミライズ様にご登壇いただきました。「知らないと損する 医師・高所得者のための不動産節税対策」と題し、非常に貴重なお話誠にありがとうございました。

